2013年 03月 11日
2年後の3月11日
朝起きたら昨日までだいぶ地面が見えていた庭の芝生の上に雪が降り積もっていた。
昨日の夜中灯油を入れに外に出たら吹雪いていたからきっとそのせいだろう。
せっかく春に近づいてきたと思ったのに。
3月11日はやっぱりこういう日なんだろうか。
あの日も雪が降った。最初はぱらぱらと降っていたのが大地震がきて
夜に近づくにつれてどんどん雪が降り積もっていった。
この景色、2年前の朝もこれと似たような写真をブログにアップしていたな、
とちょっとしんみり思った。
が、そんな感傷に浸る間もなく、出勤時間が近づいてバタバタと
ダンナの車に乗り込む。
仕事の合間の会話の中心はやっぱりあの日のこと。
あの日どうしてたか、どうやって逃げたのか。
そして震災を経た日本のこの先について。
2時26分、サイレンが鳴った。
遊覧船からも同時に「プ〜」と汽笛が鳴った。
海沿いにある私の職場ではみんな海を向いて黙祷をした。
あの日、津波が来さえしなければ。
あの日、原発で事故さえなければ。
人生を狂わせられる人はいなかったんじゃないか。
1分間の黙祷の間、過ぎたことだけど思わずにいられないたくさんの思いが
頭の中をぐるぐる回る。
その一方で、頭の半分の理性的な私は、その間職場の電話が一本も鳴らないこと、
窓口に誰も訪れないことに気づいていて新鮮に驚いていた。
晴れ渡る空の下、こうして船の汽笛を聞きながら3年目を無事迎えられていること、
そして多分多くの日本人が今この瞬間だけは震災があったことについて思いを
巡らせていてくれていること。それだけに深く感謝しよう。
そう思って1分後目を開けた。
by zizo_cafe
| 2013-03-11 23:42
| 震災後日記